プログラミングは、いつだって孤独な作業だ。たとえ最終的に共同作品であっても、プログラムを組んでいる瞬間は、自分の知識とアイデアだけが頼り。許された道は、すべてを自己責任において全うするか、ギブアップして逃亡するしかない。
だからこそ、そこに夢やロマンを抱くことができるのだが、時には挫折感に打ちのめされることもある。そんなとき、読むだけで元気になる特効薬が存在していた……というから驚きだ。
それは、かつてコンピュータ雑誌『ポプコム』に連載され、後に幻の秘本と呼ばれた『88版マシン語マスターバイブル』の巻末に収録された「ラジカルマシン語アワー」のこと。もちろん、現在ではマシン語の存在すら意識する必要のない時代になってしまったが、そこに秘められた効能はフレッシュそのものなのだ。
ということで、ここでは当時の内容に注釈を加えながら、タイトルも新たに『闘魂伝説』としてお届けすることにした。メインテーマこそマシン語だが、プログラムに行き詰まったり、バグに悩まされたり、挫折しかかったり……と、元気を失いかけたときには気楽に服用してもらいたい。