■拙著をAmazonの「Kindle」用に電子書籍化してほしい!

 かつて『甲賀武芸帳』(白土三平・著)の復刻を願って出版社に電話をしたこともある身としては、このような希望に反対する要素は何もない。電子書籍化をしてくれる…というのであれば、あっさりと喜んで許諾するでしょう。
 実は知らないうちに(あるいはよく考えずに了承したのかなァ?…記憶にない)『Z80マシン語秘伝の書』はインターネット・アーカイブとして電子化されていたのだが、質問者さんは『PC-8801シリーズ・マシン語マスターバイブル』を希望されている。将棋ソフトの第一人者だった森田和郎氏が亡くなり、私も人間である以上は例外ではないので後世のために…という理由も「ごもっとも」と思う。
 ただ『甲賀武芸帳』が長期間復刻されなかったのは著者である白土三平氏が了承しなかったためで、そのような話が全くない状況ではどうにも困ってしまうのだ。いくら後世のためとはいえ、全ページをスキャンするのはとても手間のかかる作業。私には、とてもじゃないがそのファイトが沸かない…。
 確かに若干の需要はあるとは思うが、個人的には想い出をいじり回すエネルギーがあるなら、新しい何かに向けたいタイプだし、現にやりたいことが眼前に山のようにあるのだ。

 …とまァ、期待に沿えない回答で本当に申し訳ないのだが、もし東京に出向く機会があるならば、国会図書館で見るというのはどうだろうか? ハードウェア資料としての恒久的活用は無理でも、拙文を読んでみたいという程度の要求は満たせると思うのだが…。
 あるいは、現時点では単行本は対象外となっているが、ゲーム保存協会のほうでもいずれは対応してくれるようになる…かもしれない。ともあれ、私の関与できる範囲外の対策ばかりで素直にゴメンナサイ。