上から目線…といえば、よく「年齢を考えてトレーニングは止めるべし」とのご忠告を受けることがある。ホント、大きなお世話だよネ。小五の夏から趣味として続けること…60年以上。身体が悲鳴を上げたわけでもないのに、不用意に中断して細胞劣化で死んじゃったらどうするの?
いつの日か、暴れたいというエネルギーが減少して、気がつけばフエードアウトするように止めているかもしれない。それはそれで自分の意思の一環だけど、他人に強要されるのはいずれに転んでも不愉快なだけ。人生は自ら考えて歩んでこそ楽しい…のだと思う。
とはいえ、何かと上から目線で言われる背景に気がつかないこともない。それは、見た目に年齢相応の貫禄がないということ。ア、行動内容にも貫禄と落ち着きがなかったかナ?
そういや、テレビに出てくる年上そうなおじいさん(←政治評論家やタレントさんだけでなく一般人も)のほとんどは、実は年下だったりする。見た目がそうだから、身内からもやさしく労わられることもない…ア〜ア。
いずれにせよ、これもまた「なれの果て」からの愚痴に聞こえそうなので、話題を変えよう。人間に限らず、世の中も前へ前へと進んで行かないと滅んでしまう。会社でも町でも、消滅しないためには前進あるのみなのだ。
ということで、私が生まれ育った宇都宮市にも、昨夏に次世代型路面電車=ライトレール(LRT)という新たな交通手段が誕生した。
全線新設は全国初とかで、テレビでも盛んに取り上げられていたから、おそらくは知っているに違いない。
そこで、当初の混雑も収まりつつあるらしいので、3月某日にお上りさんよろしく用もないのに体験乗車をしに出かけたのであった。
まずは、路線の中ほどにある停留所付近で食事をし、向かい側のホームセンターに駐車をする。もちろん、無断駐車などではなくちゃんと買い物もしてのことだ。
電車がやって来れば、乗る前に記念写真をパチリ。車内では椅子に座らずに運転席の後方に立って、物珍しそうにパチリ。ちなみに、この日の乗客に見物客らしき姿はなく、全員が必要があって乗っているようだった。チト恥ずかしい気分。
路面電車といっても、基本的には車道と分離された専用軌道を走行するので、渋滞に巻き込まれることもなくスイスイ走る。車両だけが近代的な都電をイメージしていたが、どちらかというと路上を走るモノレールという雰囲気だ。
道路と並走していない高架橋からは、うっすらと雪化粧した男体山を眺めながらの絶景ポイントもある。市街地ばかりでなく、のどかでローカル色豊かな風景を味わえるところが、このLRTに秘められた特色ともいえるだろう。
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宇都宮駅の東側は、元々田畑ばかりで駅舎もなかった土地。だからこそ、こうした線路を新設するだけの余地があったのだが、想像以上に評判がいいので昔からの中心地である西側にも路線を延長する計画が進行中だという。懐かしい大通りがどう変貌を遂げるか、そうなったらまた見学乗車をしてみたいなァ…。