ゲームは、ソフトハウスが大金と多くのスタッフを投入して作り上げるもの…と思っているあなた。それはそれで事実の一端ではあるけれど、決してそれがすべてというわけではない。一般ユーザーにだって、パソコン1台さえあればゲームを作ることはできるのだ。そして、そこに本当のゲーム制作の醍醐味がある!
そもそも産業化されたゲーム制作に関わっても、大きな機械の歯車の1つになるだけで、それぞれが抱く夢やロマンは実現できない。所帯が大きくなれば、すべてに渡って制約や妥協が要求されるからだ。もちろん、三人寄れば文殊の知恵というプラス面もあるが、思いっきり自由に大空を飛び回るためには、ソフトハウスという母体が逆に邪魔になる。だいたい、ゲームを作る上において、社長とかプロデューサーといった肩書きによる圧力ほど、不愉快で迷惑なものはないのだから…。
本来、ゲームを作るというプロセスは、とても楽しいことなんだ。なぜなら、それは一種の自己表現の場であり、頭の中で描いたイメージを具象化することだからだ。つまり、自分の世界を他人に伝えるってことが楽しいというわけ。他人の世界を他人に伝えたって、本当の意味での創作の楽しさは生まれちゃこない。だからこそ、ソフトハウス以外のところからゲームができてくることに意義があるのだ。
こういった楽しさを伝えるため、新日プロはこれまで多くの書籍でゲーム制作のノウハウやテクニックを発表してきたが、やっぱりどこかで本気でゲームを作ってみたかった。それが、今回発表する新作ゲームというわけ。構想3年、開発2年…という個人的超大作の完成を、ぜひ期待して待っていてほしい。
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