■ ご挨拶:第94回(2023年5月25日)■

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 本日のご来場、まことにありがとうございます。性格的には、たぶんノンビリしているほうだと思うのですが、常に「やりたいこと」が山積しているため、これまでに「することがなくて時間を持て余す」という感覚は味わったことがありません。

 いうなれば「貧乏ヒマなし」が日常なわけですが、その忙しさの中には大好きな「うたた寝」も含まれています。そこにスポットを当てると、まるでヒマ人そのものにも見えます。それでも、言い訳よりは「うたた寝」に時間を割きたいと思うのであります。というのは…

 人間は1日に10時間以上寝ないと不足分を自分の持ち寿命を消費して補う

…からです。エッ!?

 そんな話は「ついぞ聞いたことがない!」かもしれません。それは当然のことです。これは科学論文からの引用ではなく、自分がイネムリをしたいがために考え出した出まかせの口実です。
 ところが、ここにきて大谷選手のスタミナの秘密が睡眠…という事実が知れ渡り、少しは胸を張れるようになったのです。あの大谷選手のお墨付きとなれば、一概に嘘八百と全否定するわけにもいかないということでしょう。

 ということで、過去を振り返ると受験生の四当五落(←睡眠時間が4時間なら合格で5時間なら不合格という都市伝説)に対抗して三当四落を実践した反骨の青春時代。さらには、プログラミングや執筆に集中して徹夜が当たり前だった不惑(40歳)前後の十数年。これまでに、持ち寿命をかなり減らしてしまった感があります。ウ〜ム!

 覆水盆に返らずの如く、減ってしまった持ち寿命は取り戻すことができません。ならば、せめて残されている貴重な持ち寿命を大切に使い切りたいたい…と決心するに至り、毎日何かしら「足跡を残す」ように心がけることにしました。

 とはいえ、形になるものを残そうとすれば、否応なしにメンテナンスが必須となります。荒れ地を畑に開墾すれば、除草や耕作をしなければならないように、すべてのものは経年劣化したり故障したり…状態が変わる運命にあるのです。すなわち、足跡の数が増えれば増えるほどメンテナンスに追われるということです。
 結局、日々頑張って「やりたいこと」を達成すればするほど、新規の忙しさが加算される…という増殖炉のような無限拡大ロジックに陥っているのでした。

 そんなこんなの毎日が連続しているせいか、このところ指関節や膝などアチコチが痛くなることが多くなりました。走ってもタイムは一向に伸びず、いよいよ老いがやってきたのでは…と不安になるばかりです。
 …で、家族に「やさしくするなら今のうち、死んでからでは遅すぎる」とボヤいたところ、みんなどこかしら痛いし、それ以前に筋トレしたり走ったり、ダンベル持って山登りしたり、周囲にそんなことをしている人間は誰一人いない…と軽く一蹴されてしまうのでした。

 こうして、増加する一方の忙しさに立ち向かいながら、決して褒められもせず、誰からも心配されもせず、やさしくもされず(←宮沢賢治の心境のつもり)…ただ黙々と、頼まれもしないトレーニングに向けて、こっそり大好きな「うたた寝」をする日々が続いています。。。



〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2023.10.1)〜〜〜〜

 増え続けるメンテナンスの中には、気まぐれによる仕様変更が原因のものも少なくない。そもそもが計画性のない思いつきや、行き当たりばったりの現場調整工法なのだから、完璧な仕上がりなど望むべくもないのだ。完成というより「とりあえず完了」させただけ…。

 とはいえ、その気楽さゆえにストレスなく作業を継続できると思えば、あまり気にすることでもない。縛りのない「ゆる仕事」だからこそ、素人DIYとして楽しいのだ。

 そんなユルい感覚で、使いまわしの廃石で玄関へ続く飛び石を造成したのだが、最近になって廃石を別の場所で使いたくなった。思い立ったら行動は早い…けど、撤去後のことは考えていない。もちろん、歩きにくいということはわかるけど、いかんせん補修作業にまで手が回らないのだ。

 マァ、気をつけて凹みに足を入れないようにすればよい…ということで、いつしか数年の月日が経過してしまった。見栄えは悪いが、未だに放置したまま。

 話は変わって、現在は何かと物騒な世の中となってしまい、昔では考えられないような詐欺や悪質な事件が多い。その対策として、車にはドラレコ、家では防犯カメラが当たり前となった。

 そんなことから、家の周囲には数台の防犯カメラを設置して、万が一の異常事態に備えているのだが、実はこれにも日々のメンテナンスが必須となっている。

 それは…クモの糸の除去。いくら殺虫剤を撒いても、どこからともなくクモがやって来て糸を垂らしてユラユラさせる。昼間はともかく、夜になると赤外線に反応して録画されてしまい、見ていて不快この上ない。

 夕方にカメラ周辺を掃除したにも拘らず、夜間にホウキを持って「いざ出陣!」ということが日常茶飯事なのだ。

 つい先日も、Tシャツに短パン、左手にホウキ、右手に殺虫剤というお決まりの格好で、クモの巣退治に出かけた。

 見えないクモの糸の周りで適当にホウキを振り回し、アッサリと作業は完了!

 そのまま、何も考えずにボンヤリと帰還しようとした…その時だ。サンダルの先が例の凹みにはまって、左足が踏み出せないまま上半身が前のめりに…。

 ウワ〜ッ!

 歳を取るとよく転ぶ…というが、ここで手をつけば砕石かコンクリの角で間違いなくケガをする。下手をすると手首の骨折だ。左足は、サンダルのカバーが邪魔をして出ない。どうしよう…?

 ならば身体全体で衝撃を受け止めるしかない。さらに、その衝撃を減らすためにクッション代わりにホウキを下に置け…というのが、脳から出された咄嗟の緊急指令だった。了解…なんて返答する間もなく、耳に響いた屈辱の衝撃音。ドッス〜ン!

 身体が微妙にバウンドした。もちろん、それなりに痛かったけど、幸いにも足の指を少し擦りむいただけだった。それ以上に、不用意に転んだことが恥ずかしくて…アァ情けない。

 そんな不格好な光景の一部始終を、冷静沈着に捉えていたのが別の場所に設置した防犯カメラ。まさか、自分自身が最初にチェックされる人物になるとは…不覚にも想定外のことであった。

 これって老化現象、それとも不可抗力の過失事故? どうでもいいけど結論はまだ出ていない。そんなことより、早く凹みの補修をせいッ…ということでしょうネ。。。