■ ご挨拶:第77回(2017年9月8日)■

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 本日のご来場、まことにありがとうございます。先日、例によって6kmの全力走を終えてしゃがみ込んでいたところ、高齢者の散歩に付き添っていたヘルパーさんらしき方から「大丈夫ですか?」と心配そうに声をかけられました。余りにも「ハァハァ…ゼェゼェ…」が激しかったので、一旦は通り過ぎたけど戻って来たのだそうです。ハァ、情けなや。。。
 過去にも似たような経験が数度あり、その度に家族からミットモナイから見苦しいゴールはしないように…と言われているのですが、ラスト近くになるとつい「我に七難八苦を与えたまえ!」と山中鹿之介になったつもりの自分がいるのです。もちろん全盛期のスピードが出るはずもなく、客観的には醜態そのもの…なのに、脳内回路が「全力走=命」のアドレナリンを分泌するので、こういう結末になるのも「むべなるかな」といえるでしょう。
 そんなこんなで、精いっぱいの作り笑顔を浮かべて「6km走のラストスパートで息が切れただけだから大丈夫です〜」と返事をしたところ、念には念をと「本当に大丈夫ですか?」と再質問。こうなると苦しい呼吸はさらにさらに乱れることに…。
 ホント、川内優輝選手のゴール後の心境をわかってほしい…と思いつつ、丁重なフェイクスマイルでお引き取り願った次第です。この想定外の心肺負荷によって、もはや動悸息切れスタミナ切れのスパイラル〜目の前チカチカ…ホーホケキョ。疲労回復にいつもの倍以上の時間を費やすことになってしまったのでした…ハァハァ。

 ところで、今年はまるで梅雨のような長雨が続く妙な夏となっていますが、ゲーム保存協会が主催した【特別講演「伝説のゲームクリエイターに聞く」第2弾】が行われた7月22日(土)は、とても暑い夏らしい一日でした。夏はこうでなくっちゃ…と粋がりつつ、そこそこ意識がもうろうとするのは純然たる≪自然の摂理≫です。
 というわけで、午後の日差しが眩しい中、地下鉄淡路町駅から徒歩3分の会場へと、地下通路を左右に曲がって歩いているうちに方向感覚がメダパニ状態。なんと地上出口から逆方向へ歩き出してしまったのです。暑くなければ認知症の前兆かも…となるところですが、この日はあくまでも≪自然の摂理≫の影響という立派な理由があるのです、コホン!
 およそ5分後に「これはオカシイ?」と気づいてUターンしたものの、この無意味な炎天下歩行によって、会場ホテルに到着したときには火照った身体に汗がビッショリ。貴重な資料の見学もそこそこに、エアコンの真下でひたすらクールダウンに努めたのでした。その甲斐あって、講演が始まるまでにはすっかり汗も引きました。
 …で、肝心の講演内容についてはゲーム保存協会のHPにアップされているので、ここではあえて触れないでおきます。とりあえず、初めて目にする木屋さんの「マスコミを介さない素の話」がとても興味深かったです。
 マスコミというのは、どんな業界でも「売上に寄与するトピック」が最優先であり、小さな真相を大きな虚報とするのが仕事なのです(←失礼!)。針小棒大は日常茶飯事。下手をすると「ねつ造記事」という事件にまで発展することも否定できない世界です。だからこそ、そうしたフィルターを介さない話にリアリティーを感じるわけです。
 ということで、本人なりにオブラートに包む部分はあっても、スタープログラマーと称された方の当時の心境や実態が会話の行間から垣間見えたところが面白かったです。敬称ひとつで感情が伝わるように、細かなニュアンスや表情の変化はトーク現場ならではのもの。次回もぜひ…イヤその前に方向感覚の強化を込めた脳トレに「ドラクエXI」をしなければ…と、本体もソフトも持っていない現状を追認した上で、今日も大好きなうたた寝をしているのでした〜スヤスヤ〜。。。


〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2018.1.10)〜〜〜〜

 1980年代のゲーム界でスターと称されたプログラマーの現在は…というと、まるで『あの人は今』みたいで当時を知る者にとっては興味深いものがあるに違いない。もちろん、単純に「顔を見てみたい!」という方も多いと思う。
 ということで、講演会時のお顔がこちら。お隣にいるのはグラフィックを担当していた山根ともお氏。すでにゲーム保存協会のHPに詳細がアップされているので、新鮮味は薄れてしまったけど、画像からは真面目な印象が伝わってくるのではないだろうか。

 二人とも私に負けず劣らず日焼けしているので、個人的にはそこが最も知りたいナゾ部分であった。もしかしてトレーニングが趣味?…だったらうれしいけど、たぶんそういうことはないと思うネ。そもそも私以外に根っからの体育会系ゲーム制作者なんて聞いたことがないから…。

 それはそうと、昨年の11月のある日…例のエノキの葉が散る前に下草を刈っていたところ、見覚えのある小さな物体を発見したのだ。危うくゴミと見間違うところだったが、それはなんと体調1cmほどのゴマダラチョウの幼虫だった。か、かわいい!
 実は苗木を植えてしばらくしたころ、ゴマダラチョウがあのトトロの小屋周辺に飛来していたので、そういう可能性もあるかと密かに期待をしていたのだ。それにしても、どうやって植えたばかりのエノキを発見できるのだろう?…などと考えながら、幼虫をソッと葉っぱに乗せたのであった。

 できることなら背中の突起が4対のオオムラサキであってほしかったけど、見ての通り3対しかない。それでも、来年になって散った枯葉から再び故郷であるエノキに戻れることを、わが子を見守る親のような気持ちで祈っているのである。