〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2017.2.14)〜〜〜〜
よくアメリカのことを「人種のるつぼ」と表現することがあるが、イギリスやフランスも同様に「人種のるつぼ」であることは、この放浪以前には実は気づいていなかった。要するに、紳士淑女の国とかベルサイユ宮殿といった言葉のイメージだけで、勝手に国民の姿を妄想していたのだ。
ところが、戦前の強国というのはアジアやアフリカに多くの植民地を有していたから、そこに人的交流が生まれるのは必然の流れだった。というわけで、このオランダの友人もインドネシアからの移民二世。それゆえに日本人的な顔立ちをしていたのだが、そんな事情よりも「ストロング小林」のほうが世代的には知らない方が多いかもしれない。
改めて見てみるとそれほど似ていないような気がしないでもないが、スクール帰りに会ったときは直感で似ていると思ってしまったのだ。第三者的にはどうだろうか?
ストロング小林選手は風貌が猪木さんにも似ているところがあって…と語り出すと終わりが見えなくなってしまうので、プロレス的にはこれ以上触れないでおこう。ちなみに左側にいるのが放浪中の私で、ほとんどこの格好で各地を動き回っていた。
ところで、かの『マシン語ゲームプログラミング』でブリュッセルの小便小僧に関する逸話があったのを覚えているだろうか。小さ過ぎて気づかずに素通りし、その結果…大通りで小便小僧のマネをして尋ねたら、そこは公衆便所だったという情けない事実。
ついでだから、その記念写真も公開してしまおう。像が小さいということもあるが、高さが目線よりかなり上に位置しているし、全体的に台座のほうが目立っている感じがする。
だから改めて現場に戻ってからも、すぐにはわからなかった。周辺をウロウロしながら、交差点の反対側に立って初めて存在に気づいたのだ。まるで、ウォーリーを探せの世界みたい…。
もちろん、ガイドブックには全貌ではなく像本体の写真しか載っていないから、それはそれで別の小さな感動を与えてくれた。そういう経緯があったからこそ、印象深く覚えているんだね。
参考までにGoogle Mapで現在の状況を見てみたら…観光客でいっぱい。あの当時(1973年)は見ている人なんて誰もいなかったのに…と妙なところで時代を感じたのであった。