〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2013.12.10)〜〜〜〜
輝いていた人も新築のお屋敷も、すべて時の流れに逆らうことはできない。芸術的なほど整然と敷き詰められていた茅葺の屋根も、気がつけばペンペン草が生え、櫛の歯が抜けるように茅が落ち、やがて室内に雨が漏るようになってきた。
湿った天井板は腐食が進行し、白い漆喰壁はカビで汚れ、家屋全体が微妙にゆがみ、アチコチで引き戸が動かなくなり…ついには住居として機能しなくなってしまったのだ。
そこで意を決しての全面リフォームとなったわけだが、昔の家屋は基礎石の上に柱を直に置いているので、改築すると大きな石がゴロゴロと出てくる。おまけに小さな庭には役目を終えた飛び石や庭石が障害物のように散逸している。
これを必要な場所に移動して再利用したい…となれば、必然的に求められるのは筋力・体力・持久力。ようやく日ごろのトレーニングの成果を発揮するチャンスが訪れたではないか!
※ここにある石すべてを、一人で運び試行錯誤しながら並べたのだ!
50〜60kgくらいの石は自在に持てるが、300kg以上もありそうな大物は、金てこでゴロゴロと動かして行くしかない。レイアウトを考えながら、試しに「あーでもない、こーでもない」とやってみるのも地道なトレーニング。ご先祖様は私に何と楽しい任務を残してくれたのであろう!
昨年はコツコツと解体作業で汗を流し、今年は周囲の高木を切ったり、廃材を整理したり、大きな石を運んだり、時には見よう見まねで左官業にまで手を出す。
すべての道はローマに通ず…じゃないけど、すべての作業はトレーニングに通ず…だネ。畑を耕すのも、しつこい篠竹の根っ子と格闘するのも、どこかの筋力アップにつながると思うと、格好のトレーニングマシンに思えてくる。
周囲からは「ポジティブでいいね!」とか「楽天的で人生楽しいっしょッ!」という冷ややかな目線で見られるけど、ただトレーニングが趣味というだけのこと。ジムで無意味に身体に負荷をかけるのではなく、有意義に負荷をかけられるんだから、これぞ「一石二鳥」のお手本のようなもの。というわけで、明日の筋トレ予定はアウトドア型となっているのデス。