■ ご挨拶:第63回(2013年8月3日)■

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 本日のご来場、まことにありがとうございます。あまりに唐突ですが、何を隠そう…とうとう私にも孫が誕生したのです!
 つまり、世間一般的な呼称としては「おじいさん」という立場になってしまったわけですが、年齢すら自覚をして行動したことがないのに、いったいどのように振る舞えばよいのでしょうか。実感できるのは、ただ「光陰矢のごとし」という言葉だけ…ウ〜ム。
 追い打ちをかけるように出現したのが、紙袋に入れられていた古いスクラップブック。そこには自分が幼少期に描いた大量の絵(←落書き遊び?)が、親のやさしいコメントと共に保存してあったのです。何ということでしょう…。
 戦後の香り漂うアバラ屋風の自宅も、周辺の町並みや環境も、そして両親も…すべては思い出の中にしか残っていないのですが、そうした記憶にすらもない「顔から手足が生えた幼児絵」を、人並みに描いていた時期があった…ということが驚きでした。つい昨日のように感じるあの時代、若さあふれる学生のころ、パソコンに出逢ったころ、すべては「光陰矢のごとし」なのでありました。
 そういえば、つい最近になって『森田将棋』で一世を風靡した森田和郎氏が昨年亡くなっていたということを知りました。個人的な交流はありませんでしたが、同じ時期にエニックス関連の仕事を請けていたこともあり、挨拶程度の会話をした記憶はあります。小太りで眼鏡をかけ、服装などには無頓着。いかにも当時のコンピュータ・オタクっぽい感じと、早口でボソボソッとした話し方が、妙に天才の雰囲気を醸し出していました。これもまた「光陰矢のごとし」とはいえ、とても残念で衝撃的なニュースでした。合掌。
 閑話休題。HPの更新など忘れたかのように放置したまま、元気だけが取り柄の私は何をしているかというと、相変わらす畑を耕して土いじりをしたり、永遠の強者=雑草と異種格闘技(←早い話が草むしり)をしたり、旧屋解体後の廃材や大きな石をトレーニングよろしく運んだり、もちろん時間と天候が許せば恒例の筋トレと6km走で、それはそれは忙しく動き回っていたのです。
 ちなみに、6km走の今年のこれまでのベスト記録は27分36秒。去年より13秒遅れですが、とりあえずは去年の2番目の記録(27分38秒)よりいいということで「ヨシ!」としておきましょう。


〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2013.12.10)〜〜〜〜

 輝いていた人も新築のお屋敷も、すべて時の流れに逆らうことはできない。芸術的なほど整然と敷き詰められていた茅葺の屋根も、気がつけばペンペン草が生え、櫛の歯が抜けるように茅が落ち、やがて室内に雨が漏るようになってきた。
 湿った天井板は腐食が進行し、白い漆喰壁はカビで汚れ、家屋全体が微妙にゆがみ、アチコチで引き戸が動かなくなり…ついには住居として機能しなくなってしまったのだ。
 そこで意を決しての全面リフォームとなったわけだが、昔の家屋は基礎石の上に柱を直に置いているので、改築すると大きな石がゴロゴロと出てくる。おまけに小さな庭には役目を終えた飛び石や庭石が障害物のように散逸している。
 これを必要な場所に移動して再利用したい…となれば、必然的に求められるのは筋力・体力・持久力。ようやく日ごろのトレーニングの成果を発揮するチャンスが訪れたではないか!

※ここにある石すべてを、一人で運び試行錯誤しながら並べたのだ!

 50〜60kgくらいの石は自在に持てるが、300kg以上もありそうな大物は、金てこでゴロゴロと動かして行くしかない。レイアウトを考えながら、試しに「あーでもない、こーでもない」とやってみるのも地道なトレーニング。ご先祖様は私に何と楽しい任務を残してくれたのであろう!
 昨年はコツコツと解体作業で汗を流し、今年は周囲の高木を切ったり、廃材を整理したり、大きな石を運んだり、時には見よう見まねで左官業にまで手を出す。

 すべての道はローマに通ず…じゃないけど、すべての作業はトレーニングに通ず…だネ。畑を耕すのも、しつこい篠竹の根っ子と格闘するのも、どこかの筋力アップにつながると思うと、格好のトレーニングマシンに思えてくる。
 周囲からは「ポジティブでいいね!」とか「楽天的で人生楽しいっしょッ!」という冷ややかな目線で見られるけど、ただトレーニングが趣味というだけのこと。ジムで無意味に身体に負荷をかけるのではなく、有意義に負荷をかけられるんだから、これぞ「一石二鳥」のお手本のようなもの。というわけで、明日の筋トレ予定はアウトドア型となっているのデス。