解体した母屋のほうは、自らPhotoshopを駆使してデザインしたイメージそのままに、翌2013年に全面リフォームをした。もちろん、それは自力ではなく地元の建築会社に依頼してのことだが、これまた一筋縄でスンナリと完了したわけではなく、金銭的にも相応以上の苦労があった。
とはいえ、今となればすべては10年以上前の思い出話。そんな過去の苦労などスッカリ忘れ、現在は畑や通路などの外構工事で大忙しなのだが、どんな場合でも心の片隅には遊び心がある。つい最近も、母屋の裏側を整備しながら樹木を見ていたら…ロープで結んで滑りたくなった。
どのように樹木間を結べばよいのか、いろいろ材料を考えながら検討を重ねる。すると、そのための専用遊具キットが売っていることが判明したのだ。それまで「ジップライン」という名前すら知らなかったけど、そうとわかれば男として(←意味不明)買わねばなるまい。
ということで、さっそく注文して取り付けにかかった。理屈は簡単でも、ワイヤーの高さを調整した上でピンと張るのは意外と手こずる。それでも、数時間後には遊べる状態になった…。
本当は、ワイヤーをもっと高く張ってスリルを味わいたかったのだが、自分だけが楽しむわけじゃないからネ。
実際、当初は手前から向こうへ滑るように設置し、滑り始めの高さは5メートル以上あった。円盤状の座面にまたがるところからスリル開始なのだ。
ところが、当然ながら「これでは怖くてそこまで登れない!」という家族からクレームが出る。小さい子供ならなおさらだろう…。
そん経緯があって、このような高さに落ち着いたのだが、何事も安全第一。地面のほうも、草刈り後の雑草を運んでフカフカに敷き詰めた。
そんなこんなで、ジップラインそのものが完成したところで、今度は別の遊び心が不用意にも脳裏に浮かび上がってしまったのだ。
事あろうか、ワイヤーを支えている木が「オレも頑張っているんだゾ!」と主張しているように聞こえたのである。
聞こえたからには形にせねば…ということで、どうでもいいこととは承知の上で、木の精もどきの顔を取り付けたのであった。さて、現場で気がついてもらえるだろうか?
…と、ここまではジップラインを遊具として見てきたのだが、このままではトレーニング命(←過去に聞いたことがない)の新日本プログラミングとして少々情けない。
実は、第95回の『ちょっと一言ご挨拶』でそれとなく触れたように、埼玉での筋トレにおける腕立て伏せの回数を、あのご挨拶直後から600回にアップしていたのだ。それはそれで単に腹筋との数合わせに過ぎないが、できることならここでも筋トレにつなげたいではないか。
これまでは、作業自体がトレーニングの一環ということもあり、毘沙門山でダンベルおじさんになる以外は、あえてそういう時間を設けることはしていなかった。しかし、このジップラインなら作業着姿でもトレーニングができることに気づいたのだ。
それは、腰を掛ける丸い台座をロープごとはずして、腹筋だけで同じようにぶら下がって滑るというもの。これは立派な腹筋運動になる!
見た目は同じでも、こちらのほうはトレーニングの一環だ。実は、この動画の前に「できるかどうかの実験」〜「動画撮影の失敗」があり、これは3度目のトライ。そのせいで、膝が真っ直ぐではなく少し曲がってしまったのだが、それが事実としてトレーニングとなっている証といえよう。
おっと、聞きようによっては言い訳になってしまいそうだが、常にきれいな直角を保てるように鍛えなければならないネ。ということで、これは遊具ではなく紛れもない「トレーニング機器」なのでありマス。