■ ご挨拶:第49回(2008年1月25日)■

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 本日のご来場、まことにありがとうございます。すでに活動実態と名称が伴わなくなって久しい新日本プログラミングですが、燃える闘魂を旗印にしたスピリットだけは全盛期のまま…というところが唯一の存在感といえるでしょう。

 前回お知らせしたように、昨年はイチロー選手の年間最多安打(262本)にトレーニング(筋トレ+全力ジョギング)の回数で挑戦するという不毛な異種格闘技戦で燃え上がりました。たまたま脳裏に浮かんだ数字がイチロー選手の記録だっただけのことですが、男として目標にした以上は負けるわけにはいきません。
 最終的には…272本。悲願念願を通り越して2桁の大差(?)で新記録の達成です。そこにどれほどの価値があったのか、この際そんなことは問題ではないのです。蓄積する疲労にもメゲず、夕暮れの雨にも負けず、ただ目標に向かって闘魂を発揮したという事実が有意義なのです。無限に広がる大宇宙の中にあって、人間の存在などしょせんは微生物と同じ。微生物同士で表彰したり称え合ったりしているだけですから、他人の評価など無意味・無価値の象徴でしかありません。
 そんなわけで、昨年は「メデタシメデタシ…」で終わったのですが、燃える闘魂の火を向けるものが急になくなってしまい、右往左往しているのが現状です。かといって、出版業界の現況を知れば執筆活動へのファイトは湿りっぱなし。どうにもならない虚しさばかりが漂っています。

 でも、こういうときは「どうすればよいのか?」などと悩むこともありません。というのは、経験的に答えがわかっているからです。
 その答えとは、ただ流れに身を任せておくこと。夢やロマンは、その中から自然に湧き上がってくるものなのです。すなわち、今までどおりにトレーニングをやっていればいい…ということです。うじゃうじゃ考えずに走ってこよっと!


〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2018.8.27)〜〜〜〜

 これが10年前の自分の思考回路かと思うと、情けないような恥ずかしいような微妙な気分。といっても、それは過去の自分に対してではない。同じ思考回路のまま進歩も成長もない現在の自分を、こうして自らの文章で客観的に裏付けられてしまったことについてだ。
 たとえ畑仕事や大工仕事、そして電子工作がからんだ創作物…といった夢とロマンを感じるテーマを追いかけていても、人生の基本がトレーニングというスタンスはまったく同じ。十年ひと昔…というより、十年一日の如しで、トレーニングという大通りをひたすら走り続けているかのよう…。共に走った中高時代の友人たちも、親子で走って…とうとう勝てなくなった息子も、今はもう走ってはいない。
 半世紀以上この姿勢がブレないということは、コリャもう一種の個性だネ。周囲の状況はそれなりに変化があって、この10年間に孫が4人も誕生して立場上は…おじいさん。そういえば、2年前に左腕を襲った帯状疱疹の遠因となった3番目の孫は、恩返しをするかのように「じいちゃん」とベッタリ…。
 となれば、かわいいゲストたちのためにアトラクションを造らなければなるまい。ということで、旧家屋の高い天井を活用して造ったのが屋内ブランコ。ハイジが乗るブランコをイメージして、高さ約4.5mもある振幅の大きい特製ブランコだ。

 もちろん、アトラクションと称しているからには単なるブランコでは味がない。そこで、天井部分にはピカピカ点滅するイルミネーションに加えて、たくさんの葉っぱに混じっておいしそうなぶどうも…。ちなみに大半の材料は百均で揃えたものだ。

 今でこそ知る人ぞ知る私の『秘密基地』だが、2008年の時点では雨漏りのする茅葺屋根に覆われたボロボロのお屋敷。しかも、2011年の東日本大震災で倒壊寸前までに劣化した状態からの再構築だった…ということを振り返ると、やっぱり「十年一日の如し」より「十年ひと昔」のほうに軍配が上がるかなァ…。