■ ご挨拶:第47回(2007年2月1日)■

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 本日のご来場、まことにありがとうございます。ほんの遊び心で継続している新日本プログラミングのHPですが、ごく少数のファンの方から「こまめな更新」の期待をかけられていることが、ひしひしと伝わってくる今日このごろであります。

 とはいえ、面倒くさがりの上にまったりしたタイプの人間にとって、更新エネルギーを奮い立たせるには、ある程度の訪問者数というのが必要です。見られた形跡もないのに更新しても、むなしいだけですからね。
 …なのに、またしても訪問者数を示すカウンタが途中でリセットの憂き目に会い、ますます無意味な存在となってしまったのです。その気になれば第三者でも可能なことなのかもしれませんが、こんなマイナーなお遊びHPをいじめてどうするんでしょうねェ。というわけで、自分の手でリセットすることにしました。。。
 あるいは、大した話題のない新日本プログラミングに話題のネタを提供しようというプレゼントなのかもしれません。何しろ、の〜んびりとしたペースの新刊執筆より日々のトレーニングの時間のほうが長いという無風地帯です。近況ニュースといえば、逆立ち腕立て伏せに失敗して「垂直落下式ブレーンバスターもどき」をくらってしまったことくらい。それも、首の痛みが2日で治ってしまっては家庭内話題にもならないレベル…でした。

 ところで、オリコン一位になった「千の風になって」を知っていますか。あれは、無宗教(←これも一種の宗派?)の自覚もないフラットな筆者が、何気なく考えていた思いそのものでした。日本人としての立場上、人並みにお墓参りや法事はこなしていますが、それらは俗物的な価値観の延長線上にあるもの。というより、お寺やお墓の存在が現世そのものですよ…ね。お金で手に入れて、お金で供養して、生きている人が満足している。
 やがて千の風になるのか、お星様になるのか、いずれにしても姿かたちある限りは鍛え上げた肉体にこそ俗界を離れた美を感じるのであります。お金じゃ買えないから…。


〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2020.6.30)〜〜〜〜

 このHPには、実はとても大きな行間の秘密が隠されている。というのは、それまでに「ファン」などという思い上がった表現を用いたことはなかったのに、あえてそれを前面に打ち出して使っているのだ。
 読者は著作物の文章を読むことで間接的に著者を応援しているのであり、芸能人のように人物への憧れがあるわけではない。それを「ファン」などと見下すのは勘違いも甚だしい…というのが私の首尾一貫した考え方なのだが、それではなぜにこうなったのだろうか?

 本当に有難いことなのだが、見ず知らずの方から応援のプレゼントなどを贈られると、うれしい一方で「負担をかけさせて申し訳ない」という気持ちが交錯して心が乱れそうになる。そんな甘えの構造を断ち切るためには、偽善者ならぬ偽悪者となるしかないのではないか…という心境が背景にあったのだ。
 純粋な気持ちで応援しているのに、受ける側がファンの行動などと解釈したら、贈る側とすれば気分を害するよね。でも、そこからが真に冷静でゼロからのスタートだと思うのだ。そういうフラットな互いの状況を望んで、生意気にもこんな文面にしたということデス…悪しからず。

 それはさておき、2年前の秋に孫を連れて近所の公園に行ったときのこと。落ちているドングリを、本当に楽しそうに拾う姿を見て驚きと感動を覚えたのだった。

 エッ! タブレットが大好きな現代っ子でもこんなことが楽しいんだッ!?

 となれば、じいちゃんとしてはドングリの生る木を植えたくなるのは当然の流れ…なのだが、実はドングリにはいくつもの種類がある。
 公園で拾っていたのは、細長い形状からするとコナラか椎の木に違いない。それはそれでメジャーなドングリなんだけど、私のイメージするドングリはといえば、かの『マジック・ガーデン』にも登場した太っちょなタイプ。そのためにはクヌギを植えなければならない。

 クヌギといえば、ドングリだけではなくカブトムシやクワガタの集まる樹木としても知られている。こうなると、ドングリのことよりカブトムシやクワガタばかりが気になってくる…。

 早速、ネット通販でクヌギの苗木を購入したものの、根付くまでは不安でいっぱい。秋なので葉が枯れ落ちるのは当然なのだが、こまめに水をやって無事に育つことを心から願う。
 翌年になって若葉が芽生えたときはホッとしたね。ここから先は台風で倒れでもしない限り、気長に待てばよいのだから…。

 そして今年。小さいながらもクヌギらしい葉っぱが生い茂り、高さも1メートルほどに成長した。ドングリの実はまだ無理だろうか…などと考えながら、近くで草むしりをしていたところ、昆虫少年にはたまらない黒い飛翔体が目に入った。オオオッ!
 蝶などと違い、身体が重い甲虫類はお尻を下げて立っているように飛ぶ。それが目の前の草むらに着陸したのだから、草むしりどころではない。裏山ともいえる毘沙門山から飛んできたのだろうか。なんと、ノコギリクワガタであった。
 これは願ってもない、わがクヌギの木を覚えてもらう絶好のチャンス。すぐにクヌギの幹につかまらせての記念撮影と相成った。何ともウレシイじゃありませんかッ!?

 ドングリのことなどすっかり忘れ、また来訪してくれることを願ってジィ〜ッと見つめる。脳裏に浮かぶのは、クヌギの木が育って樹液を出すようになり、クワガタだけでなくカブトムシもやって来て…アレ、当初の目的は何だったっけ???

 そういえば、オオムラサキの乱舞する光景を夢見て育てたエノキ。高さは3メートルくらいに大きく成長したけど、たまにゴマダラチョウを見かけるだけ。今年の冬こそは、忘れずに近隣のオオムラサキ公園に出かけて落ち葉の幼虫を捜してみたいなァ…。