■ ご挨拶:第44回(2005年6月10日)■

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 本日のご来場、まことにありがとうございます。いつの間にやら、春を通り越して初夏の香り漂う季節となってしまいました。こうなると、ますますトレーニングに熱が入ってしまう筆者は、連日のように筋トレと高速ジョギングに励んでいるのであります。

 さらに、筆者オリジナルの「きゅうりダイエット」と「たけのこダイエット」効果で、体重はなんと60Kgちょうどに…。これは20歳前後のときとまったく同じですから、首から下は完全復活したことになります。やったァ!!!

 マ、いつまでこれを維持できるかという不安はありますが、とりあえずはスリムになった体型に合わせた服が必要…というわけで、それなりに出費も増えてしまいました。
 そのこと自体は、いわゆる「うれしい悲鳴」と納得しているのですが、全盛期(←全肥期?)の体重83Kgまで揃えてしまった服をどうするか、この判断が非常に難しいところです。

 さて、前回もお知らせしましたが、プロボクサーとなった甥(ライト級:遠藤 圭選手)は、4/27に行われた東日本新人王予選トーナメントの一回戦(デビュー2戦目)も、強烈な右フックでKO勝利しました。二回戦は、6/16に後楽園ホールで行われる予定です。

 格闘技に興味のない親に代わって、またしても筆者は激励〜撮影〜DVD化を期待されております。これって、雑用なのか、趣味なのか、仕事の一環なのか…よくはわかりませんが、とにもかくにも忙しさが増すことだけは間違いのない事実です。だから、全力で闘えヨ、圭ッ!



〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2023.10.1)〜〜〜〜

 今を遡ること40数年前…正確にはカーメイトに入社する2ヶ月前(1980年10月)から、トレーニングで走るタイムをノートに記録するようになった。それまではカレンダーや紙切れに書き捨てていたので、大半の練習日/タイムは記憶にも残っていない。

 どうでもいいことだけど、このころ計測のスタート地点としていたのは、少し離れたところにあるお稲荷さんみたいな小さな神社。いつも「いい会社に就職できますように」と願掛けをしてから走り出していた。

 ちなみに、お賽銭は1円玉1枚。これを格子扉の中に投げ入れたお蔭(←かどうかは不明)で、運命に導かれるようにカーメイトに入社することになったのだ。もちろん、その時点ではプログラミング・ワールドが未来に待っているとは知る由もない。

 この記録ノートには、強風とか膝痛など特記事項があれば書き足してあるが、極端な体重変化もその対象だ。調べてみると、当時の最小体重は驚きの58.5kg!

 これは、学生時代にヨーロッパ放浪の旅からガリガリで帰国したときとほぼ同じ。それを56歳で再現したのだから、かなり無理をしていたに違いない。ただ走るのには好都合でも、これでは「全盛期のミル・マスカラスの体型」が遠ざかる。このバランスが、どうにも悩みどころなのだ。

 ということで、体重といえば減量がセットのようなボクシングの世界。デビュー戦でのKO勝利の影響もあって、第二戦では応援のほうも格段に華やかで盛り上がっていた。

 とはいえ、こちらの立場はあくまでも身内の伯父さん。前回のように、早めに来場して観客のいない会場で静かに記念のポーズ写真を撮った。冷めているのかもしれないが、どちらかというと試合そのものより、こんな静寂の中にボクシング本来の厳しさを感じる。

 デビュー戦ではKOシーンを取り損なったり、古いデジカメのせい(←設定ミスかも?)で動画の画質も悪かった。いかに素人カメラマンとはいえ、同じミスを繰り返すわけにはいかない。

 そこで、この試合に合わせて新たにビデオカメラを購入した。タイミング的にはハイビジョン化への過渡期と重なり、将来性のない買い物のような気がしたのだが、ここは仕方があるまい…そういう役目の伯父さんだから。

 そういえば、これまた伯父として気持ちばかりのご祝儀を渡していたのだが、本人から「どうせならリング上で激励賞として受け取りたい」という要望があった。そんなことから、試合前にリングアナに手渡すようにしたももこの試合からだ。

 しょせん、プロとはいえボクシング用品は自前で揃えなければならないし、さらにはチケット販売のノルマもあると聞く。栄光のリングで試合をするのも楽じゃないのだ。よく本物のリングに上がるまで頑張ったと思う。

 圭のほうは、私が格闘技が好きだから応援に来てくれたと感じていたようだが、猪木さんの試合でさえチケットを買って見に行ったのは一度だけ。スポットの当たる一般観客向けの表舞台には、本質的に興味がないのだ。

 大切なのは、スポーツに限らずどこかに向かうプロセスとエネルギー。表舞台とは、それを第三者に想像し感じてもらうための表現場所に過ぎない。

 猪木さんは、プロレスを通じて何事にも負けない不屈の「燃える闘魂」を感じさせてくれた。プロボクサーとして、格闘技の聖地・後楽園ホールのリングの上で、遠藤 圭選手はボクシングを通じて何を表現しようとしていたのだろうか。そこに、この伯父さんの目線はあった…。