■ ご挨拶:第42回(2004年12月5日)■

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 本日のご来場、まことにありがとうございます。少し古い話題ですが、大車輪をする老人のCMが注目されたことがありました。かつて大車輪/逆車輪を楽しんだ者にとって、これは現在の鉄棒能力を確認する大きな刺激となるものでした。

 というわけで、さっそく近所の小学校でトライしてみました。もちろん、いきなりでは落下するのがオチですから、まずは無難に低鉄棒での練習から。
 ところが、スイッとできたのは逆上がりまで。蹴上がりは、3日目にして「ヨッコラセッ!」という何とも情けない姿。それでも、とりあえず「上がったゾ!」ということで、高鉄棒にチャレンジしたのであります。
 すでに頭の中でグィーンと躍動するイメージはできていたのですが、このところの握力低下と体質劣化(?)で大車輪どころかブラブラしてオシマイ。ありゃりゃ…。

 大車輪への夢はさて置き、先日Windows XPの自動更新でSP2へのバージョンアップを気楽な気分で試みたところ、現状復帰不能の異常事態に陥ってしまいました。3日間の紆余曲折の末、結局はリカバリーCDのお世話になることとなり、時間的に大損害を被ったのでした。まるで、マイクロソフト製のウィルスに遭ったような気分です。

 もはやパソコンを知識だけでコントロールするのは不可能な時代。それだけに、ブラックボックス化したOSには完成度の高さが求められています…が、おそらく永遠に不完全品という形での商品化が続くことでしょう。しょせん、作っているのはミスをする宿命にある人間ですから。



〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2023.5.25)〜〜〜〜

 鉄棒での大車輪については、とりあえず「まだ諦めてはいない」という結論だけにして、それ以上は触れないでおこう。とにかく夢や目標が多すぎて、すべてには手が回らないのだ。

 それよりも、きれいになった畑地のその後の顛末…が未解決の問題として残っている。翌年の春になれば、大自然の力で「元の木阿弥」状態となってしまうのだ。それを身をもって学習した以上、同じことを繰り返すわけにはいかない。

 とりあえずは、雑草の伸びるスピードに根負けしないよう、少しづつ本格的な畑と通路を造成することにした。つまり、草刈りをするスペースを徐々に減らそうという作戦だ。
 とはいえ、すべては行き当たりばったりで無計画な作業。全体的なイメージのないまま、適当に畑を広げ、そこへ向かう通路を伸ばしていく。とにかく、ここでの目標は未来予想図に向かうことではなく、雑草との格闘時間を減らすことなのである。

 こうして、アッという間に13年の月日が流れ、右往左往しながらも2016年となった。そして、ようやく辿り着いた入口のイメージが、平凡だけどアーチを構えるということだった。

 アーチを設置すれば、当然のことながらバラの花を咲かせたい。もちろん、一朝一夕で育つものではないので、それなりに時間はかかる。そして、その間もボ−ッと待つわけはなく、常に前へ前へと進んでいかなければならないのだ。

 通路には砕石が入って、一見すると雑草から解放されたようにも見えるが、これまた放置すれば落ち葉で汚れ、隙間からは容赦なく雑草が生えてくる。自然との闘いは、この程度の処置では一件落着とならないのだ。

 そこで、思い切って主要な部分に大型ミキサー車1台分のコンクリートを流し込んでもらうことにした。こういう作業は、時間との勝負なので人海戦術で一気に仕上げなければならない。当然、依頼するのは専門の業者さん。お金もかかるのォ…フゥ〜ッ!

 そうこうしているうちに、さらにまた数年の月日が流れ…バラも成長した。そして、こぼれ落ちそうなほどのバラの花が咲いたのであった。

 ほぼイメージ通りのバラのアーチとなっている。ちなみに、この小さな黄色いバラの苗木は、お花屋さんとなった亀井クン(中三のときのクラスメイト)が、売れ残って「廃棄するのは忍びない」ということで持ってきてくれたものだ。

 ということで、畑地への入口としては「これにてめでたくて完成」かというと、よく見ればアーチの足元の石が無造作で不安定。事実、何度も崩れ落ちているから何とかしなければならない。どんなことでも、やればやったで新たな問題点が出てくるものなのである。

 さらにさらに、畑地へのメイン・エントランスとなれば、それなりの看板がほしいではないか…などと、誰に頼まれたわけでもないのに勝手にイメージが膨らむ。
 こうなると、もはや当初の目的が何であったかなどスッカリ忘れてしまい、雑草とは何の関係もない看板に、貴重な時間と労力を注ぐことになったのであった。まるで走り出したら止まらない壊れた汽車みたい…だネ。

 すべては単なるお遊びなのだが、これはこれで看板デザインやらネーミングなど…自分の頭で知恵とアイデアを絞り出さなければならないのだ。個人の敷地内なので自由度はあっても、どこかにオリジナル性がなければ面白くない。

 そんなこんなで考え出したの、ドナルド・ダックに文字をかけた『ヒダカ・ガーデン』という英文字ダジャレのような名前。ウ〜ン…という疑問符も出そうだが、これを超える気の利いたネーミングが思い浮かばなかったのだ。

 看板は木製で劣化しやすいので、いちおう塗料は三度塗りをしている。さらに、塗料の間にはニスを塗って耐久性を上げているのだが、長持ちするかどうかはあまり自信がない。というのは、これまでに作った木製看板も購入した木製ベンチも、数年で腐って全滅しているからだ。

 マァ、バラの葉が雨除けとなるので少しはマシだろう。それに、先のことなんて心配してもどうしようもない。ダメになったら、そのときにまた考えればよいのだ。

 そうそう、実はこのメイン・エントランス…夜になるとLEDがチカチカと点滅し、看板部分はライトアップされて妖しげに輝くのですヨ。まるで場末のナイトクラブみたい…。