■ ご挨拶:第36回(2003年11月25日)■

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 本日のご来場、まことにありがとうございます。いつの間にやら年の瀬。なぜか多忙になるのであります。

 というわけで、HPの更新も思うように進行しなくなってきました。もちろん、これが恒例の言い訳であることは周知の事実。本当は、単に「仕事が遅い!」というだけのことです。

 もっとも、当HPの更新を待ちわびている人は片手に余る程度…という現実からすれば、期待値に応じた更新ペースといえるかもしれません。では、人気が沸騰すれば更新エネルギーも増えるかというと、やっぱりこんなペースでしょう。

 というのも、このところアメリカレーキ(鉄製の熊手)に大鎌を振り回しての野良仕事(←これがトレーニングを兼ねて楽しい!)に追われ、エネルギーの大半を使い果たしているからです。

 なぜこうなってしまったのか、そこにはそれなりのプライベートな事情があるわけですが、運命とは実に数奇なプロセスを歩むものであります。それでも、少しずつ更新に向けて動いているのは、せめてもの自己主張といえるかもしれません。


〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2022.10.6)〜〜〜〜

 家屋の解体というのは、必然的に建築時の逆の流れになる。重機を使う専門業者の場合は、解体というより破壊に近いので様相が異なるが、ここでの作業はDIYの世界。いわば組み立てたカラーボックスをバラすような感覚だ。

 一般的な木造住宅は、基礎〜骨組み〜屋根〜外装〜内装という順で建てるので、その逆ということは内装の白壁を壊すところから始まる。ただし、すでに電源は切断されているため、採光を考え外壁も並行して壊している。

 江戸長屋の間仕切りでも見かける白い壁。これは漆喰(しっくい)といい、基本的には竹を細い荒縄で格子状に組み、泥で固めてから白い石灰で覆ったものだ。見栄えもよく耐火性もあるが、内部が泥なので柔らかくすぐひびが入る。

 後先を考えずに壊すなら簡単だが、乾いた泥をそのまま床に落とすと事後処理が大変。そこで、農業用のテミ(大きなチリトリみたいなもの)を小脇に抱え、少しずつ丁寧に剥がす。両面の泥を取り除いたら、組んである竹をバラすのだが、釘で固定した箇所ありとても面倒な作業だ。

 この作業中は、本格的な防塵マスクが必須となる。普通のマスクでは、たとえ二重にしても喉も鼻も真っ黒けになってしまう。防塵マスクは、さすがに効果は段違いに高いのだが、フィルターなどを毎日分解して洗わなければならないので、ついつい普通のマスクで…何度後悔したことか。

 ともあれ、こうして少しずつ壁を撤去し、構造的に不要な柱や鴨居も取り除く。取り除いた木材は廃棄処分するのではなく、すべて30cm程度にカットして薪とするのだ。

 当然、危険のないように釘は抜かなければならない。一連の作業は、解体と再生利用が同時進行しているようなものなので手間がかかる。漆喰の泥でさえ、畑の通路の整備資材となっているし、すべては有効利用先を考えながら壊しているのである。

 室内で最後に控えし大物…それが天井だ。一気に落としたいところだけど、天井裏の泥埃(どろぼこり)を見たら、とてもそんな気になれない。

 こんなものを2メートル以上の高さから落としたら、まるで泥爆弾を投下するようなもの。周囲を巻き込む大惨事になってしまうだろう。周りには洗濯物だってあるし、どうしよう…と何日も前から対処法を考えたのであった。

 結局、悩んだ結果はチリトリで少しずつ泥埃を取り除き、防塵対策として緩く絞った雑巾で拭いてから切り取る…という平凡な方法を選んだのであった。

 たとえ時間はかかっても、1日に1畳分を目標にチマチマと作業を続けていれば、いつかは必ず終わる時が来る。何かと忙しいご時世だけど、こんなときこそ「ノンビリした性格が役に立つこともあるのだ」なァ〜んて、泥まみれの自分をちょっぴり褒めながら…ネ。


〜〜〜〜 さらに一言ご挨拶(2026.7.13)〜〜〜〜

 お離れの解体後に、南側にあった大きな樹木を何本が切り倒していたが、いざミニ体育館が完成してみると、屋根側に微妙に傾いている背の高い1本の木が残っていた。高枝切りで可能な限り枝払いをしたものの、いったん気になりだすと増々気になってしまう。どうしよう?

 どうしよう…と言ってみたところで、切らない限りはどうしようもない。いずれ大きな台風が来れば、屋根のほうに倒れることは容易に想像がつく。もちろん、業者に処理を頼めば楽チンだが、貧民は当たり前のように自力で解決しようと考えるのであった。

 手元にあるのは、長いロープと高さ3mの脚立だけ。造園業者が使うバスケットがリフトアップする高所作業車…あるわけがない。毎度のことだが、こういうときは現場に無言でたたずみ、ただひたすら「あ〜でもない…こ〜でもない」と無い知恵を絞るのだ。

 そこから先はブッツケ本番。ロープを反対側に伸ばして、上半分をその方向へ傾かせながら切ればよいのだ。理屈は簡単だが、下手をすると脚立に当たって大惨事。だから、常に油断は禁物…ハラハラドキドキしながらの一発勝負となる。こんなとき、下でロープを引っ張ってくれる助手がほしいと思うけど、すべては一人。あせらずに、何度も降りては調整を繰り返すしかない。

 細く見えても、下のほうでは直径30cmほどの太さがある大木。それらを、すべて輪切りにして手斧で割れば、貴重な薪ストーブ用の燃料となる。まるで、にわか木こりになった気分だ。なんだかんだと、田舎暮らしって結構ワイルドだろ〜ッ…古いッ!