今回も、当時のことに関してはほとんど覚えていないのでパス。それ以上に、誰しも頓挫した企画を振り返ろうという気にはなれないでしょ。できることなら抹消したいほど…。
そんなことより、気になるのは『不思議の国のアリス』をモチーフにした紅葉の木とお稲荷さんの全貌だろう。いくら祠(ほこら)の中を凝ったところで、説明を受けなければわからないようでは存在している意味がない。
つまり、まずは気づかれなければならないということ。ここが「アリスが迷った不思議な森」と思われるには、やっぱりチェシャ猫がいた森にあった方向板がほしい。ということで、これまた廃材を利用して、役に立たない案内板を作ったのである。
これを見れば、必ずや「わかる人にはわかる」だろう。マ、オリジナルの作品を知らなければ、それは「致し方のないこと」と諦めるしかない。
ついでに、壊れた時計のケースを利用して「KEEP OUT!!」の看板を製作した。日本語で直接「立入禁止」とするとキツいので、やんわりと「いたずらをしないでネ!」という雰囲気が出るようにしたのだが、ほとんど人通りもないので一種の飾りみたいになっている。
さらにさらに、これが夜になるとどうなるかというと、例の岩山と同じでソーラー・ライトでチカチカと輝き点滅する。これには、ご先祖様もビックリかな?
祠(ほこら)の上のチカチカは、なんとハート型だ。もちろん、それはハートの女王にあやかってのものだが、おそらくは誰にも気づいてもらえないだろう。
そんなこんなで、場違いといえば場違いかもしれないが、闇夜に荒れたまま放置されている状態よりは、楽しい雰囲気が漂う息抜きスポットになった気がしているのである。
でもネ、ここだけの内緒の話…いずれはもう少し追加のアイデアを加えたいのですヨ。もはや無意味な道楽となっていることは百も承知の上だけど…。