〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2022.2.15)〜〜〜〜
とりあえず、昔の新刊『パソコンLOVE!』については、在庫もないのでスルー。そんなことより、形が見えてきた岩山の話題に集中したい。
前回、グッドなアイデアのつもりで古い素焼きのカメを活用していたが、よくよく考えてみればこれは汲み取り式便所の便槽だった…に違いない。おそらくは、離れのトイレを改装する際に、そのまま裏庭に放置しておいたのだろう。
さすがのご先祖様も、こんな形で再利用される日が来るとは思わなかったかもしれないが、心配なのは岩山内部に残ることになる空間の存在。万が一、カメが壊れれば内部から崩壊しかねない。
ということで、カメの上部(本来の姿ではカメの底)に穴を開け、内部を砕石や廃石などで埋め尽くすことにした。
汲み取り式便所といえば、思い出すのはとにかく満杯で困ったこと。戦後数十年間は、汲み取り業者さんの都合次第で、どこの家庭でも同じ悩みに振り回されていたものだ。
トイレを拝借するためにチャリでデパートへ行ったことも一度ではない。人生の岐路となる高校を、伝統ある宇都宮高校ではなく新設の宇都宮東高校にしたのも、トイレが水洗できれいというのが何を隠そう最大の理由。
進路相談の際には「牛後となるより鶏口となりたい!」と言い訳をしたけど、先生に「本当にそれでよいのか?」と念を押された言葉が忘れられない。でも、校風ものんびり、友人ものんびり、教師は宇高をライバル視して情熱いっぱい。トイレ以外も「それでよかった!」のだ。
こうして、便槽カメも見えなくなり、岩山はさらに一段高さを増したのであった。土手下の地上部分から見れば、すでに身長ほどの高さになっている。
最後に乗せるのは、先端が三角錐上に尖った推定80kgほどの重量物。こればかりは安易に自力で持ち上げられる代物ではない。そこで、台座を上下できる特殊な台車を現場に用意し、水平状態から立てかけるように積み上げることにした。
念のために見張りだけはしてもらったけど、岩と一緒にひっくり返ったら命に係わる大惨事。見ているほうもヒヤヒヤだったらしいけど、こちらはもっとヒヤヒヤ…。
何はともあれ、これにて無事に完成…ということになったのだが、当初描いていたイメージとは少し違うような気がしてならない。
その違いは何なのか、それを考えてからまた「手直しをする」のは、これまたよくあること。そんなことばかりなので、なかなか作業が完了しないのである。