〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2021.3.19)〜〜〜〜
ビジネスというのは、商圏規模が拡大している時期は好景気の恩恵を受けられるが、いつまでもそれが続くわけではない。どこかで必ず飽和状態になってしまうからだ。
ちょうどバブル崩壊となった1900年代ころから、それまでバブル経済の一翼を担っていたコンピュータ業界にも秋風が吹きだした。そんなコンピュータ業界の片隅で、しかもバックのない個人として仕事をしていたのだから、経済状況が悪化するのは当然のことである。
1991年には『PCマガジン』が事実上の廃刊となり、大手である小学館系列の『ポプコム』も1994年に廃刊となった。時期を同じくして啓学出版が倒産し、アスキーでさえも1992年にインプレスと分裂してガタガタと崩れ落ちてしまった。
追い打ちをかけるように、出版不況という更なる逆風にさらされ、どんなにもがいても溺れそうになるばかり。かといって、一家の大黒柱なのだから沈没するわけにはいかない。
ということで、この時期はタクシー・ドライバーのアルバイトをして必死に窮地を凌いでいた。芸は身を助くというけど、社内トップの売り上げで金銭的には大いに助けられたね。さらに視点を変えれば、職種としての世間の評価、陰で聞こえる友人・知人の本音…等々、貴重な体験と勉強をさせてもらったような気がする。
そんなこんなで、平凡なサラリーマンには味わえない面白い人生となっているのだが、現在こうしていられるのは、すべからくご先祖様のお蔭。病気をしない頑丈な身体には、そんなご先祖様の期待が込められている…のかもしれない。
そうした想像上の期待に応えてイメージした博多人形ケースの上部空間。この狭いスペースで思い浮かんだのは、なぜか初代『ドラゴンクエスト』の戦闘シーンだった。
背景にある風景は、ほぼDQの戦闘シーンを具象化したもの。それとなく「テロ〜ン・テロ〜ン…」という懐かしいBGMが聞こえてくるだろうか?
少なくとも、戦闘風景を作成中の私の耳には明確に聞こえていたのだ。だからこそ、人形ケースの裏側にスピーカーを埋め込むという発想につながり、さらには戦闘シーン以外の多種多様なBGMが流れることになったのである。今では数百曲がループ再生されている。
最終的には、一匹のモンスターではなくゴチャゴチャ出現となってしまったのだが、それも含めて自分なりのイメージの世界。もしもその自由さがなかったら、クリエイティブな面白さがゼロになる…という
くらいクリエイティブ・ワークにおける自由さは重要なのである。
こうして完成した戦闘シーンのジオラマには、さらにそれにふさわしい空がなければならない。その空となるのは、あの『不思議の国のアリス』風ジオラマの蒼い月夜から連続している壁だ。
下は夕焼け、上は青空、左に続くは蒼い月夜…と、すべては配置を考慮しながら描いた壁紙。左側にはラッパを吹くウサギさんが見えるね。個別の高さの面でも、いちおうは違和感がないように考慮して作られているのだ。
となると、気になるのは残された右側部分のジオラマということになるが、これはアイデアとパーツは揃っているものの、残念ながら製作開始には至っていない。あのウサギさん並みに、四六時中忙しくて忙しくて…どうしよう。。。