〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2020.6.30)〜〜〜〜
ジャイアント馬場さんが生きていれば、今日現在で82歳。さすがに現役プロレスラーということはないだろうが、あんな存在感の大きなおじいさんがいると思うだけでもワクワクするよネ。
とはいえ、身長ばかりはマネをすることも目標にすることもできない。猪木さんの掲げた闘魂継承はあっても、馬場さんの魅力を受け継げるレスラーは未だに皆無なのだ。全日プロという名前は残っているが、それはプロレス団体の単なる名称であり、そこに16文キックもジャイアント・チョップも残ってはいない…。
どんなことであれ個性を持続するための基本は、まずは本人が生き続けること。こんな廃屋のリフォームなんて、やり残したら誰も継承してくれないだろう…と思いつつ、外観完成後の翌年(2018年)は畑の拡張や工作室の工事など別のことで手いっぱいだった。
リフォームのほうは、数日かけて室内床のセメント張りをしただけ。いろいろと「やりたいこと」が思い浮かんでは簡単に開始するので、どうにも収拾がつかなくなってしまうのだ。
これではマズイ…とさすがに思い直して、2019年の早々から心機一転して内装工事に取り掛かった。外側もコツコツ作業で大変だったけど、同じような板張り作業を再びするかと思うと気が滅入る。しかも天井があるから面積は更に広い。
そんなこんなで、なかなか気分が乗って来なかったのだが、始めてみると室内作業なので雨風の影響はないし寒さも感じない。電気もつくから、つい遅くまで頑張ってしまうほどだった。
とにかく1日に数枚でも板を張ること。少しずつだが、東側の壁面〜南側の壁面〜西側の壁面〜北側の壁面とコマを進め、天井も新しい板で覆いつくした。
さらに、かつて母屋の玄関の上り口にあった格子の引き戸を、補修〜塗装して扉隠しに再利用したり、棚やミニロフトなども思いつきで加える。それだけ時間は余計にかかるけど、これを無視すると必ず後悔することになるのだ。これはゲーム・プログラミングで習得した経験則といえよう。
そして、とうとう残りは床張りという段階になった。あと一息…なのだが、これも未体験ゾーン。床をどう水平にすればよいのか、基準となるコンクリート床は素人工事の悲しさで大きくゆがんでいる。大引けという太い角材も元をたどれば解体現場から出た廃材だ。
…とマァ、いろいろとプロの目線で見れば「ア〜ァ!」という状態なのかもしれないが、最終的な用途は物置なのだから大目に見ることにしよう。ということで、根太(ねだ)と呼ばれる下地の材木を配置するところまでようやくたどり着いたのであった。
最後の床材は、既成のフローリング材を使うには合板を敷き詰める必要があるので、2×4材を用いて1枚ずつ並べていくことにした。例によってコツコツ作戦だ。
ただしフローリング材と違って、こちらは塗装をしなければならない。しかも「ささくれ」などの荒れをなくすために、三層塗りをするという凝りよう。さらには、表面からビスの姿を隠そうとしたため、それなり以上の苦労を伴ったのである。
リフォーム中は、工事をするたびに記録写真を撮っていたけど、実際に作業中の画像はゼロ。これでは誰がリフォーム作業をしたのか後世に伝わらない…というわけで、いちおう記念として1枚だけシャッターを押してもらった。
ちなみに電動ドライバーは、大工さんが使うようなインパクトドライバーではない。どちらかというと家庭で本箱やカラーBOXなどの組み立てに用いるシンプルなものだ。電池寿命も短いので、3台を順に充電しながら使い回さなければならない…。
トルクも弱いし回転も遅いのが欠点だけど、逆に軽くて小回りが利くから使いやすいともいえる。そんな電動ドライバーで、累計数千本のビスを打ち込んだのだ。しかも板割れを未然に防ぐために、すべて下穴をあけてからの作業。間違いなく短気な人向けのプロセスではないよネ。何より、すでに開始から5年以上が経過しているのだから…。