〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2019.9.26)〜〜〜〜
どうでもいいことだけど、この『おたすけ忍風伝』のタイトルに用いた「おたすけ」という、一風とぼけたネーミング。これは作品中に登場するマリモン(←拾った卵から誕生する心強い仲間)に助けを求めるところに由来している…というのがオフィシャルな見解だ。もちろん、そんなことに誰も興味を示していないことは百も承知の上なんだけど、実はこれは表向きの理由であって本音ではない。
かといって、大それた本音があるわけではなく、性格的にどこか「ズレた感性を楽しみたい」という不真面目な側面が出てしまっただけのこと。早い話、品行方正で真面目一辺倒な人物にはなれないのだ。きっと、これが持って生まれたキャラなんだろうネ。
およそ40年ほど前の話になるけど、1980年にカーメイトに入社した際にも、そんなズレたキャラが見え隠れしている。翌年に発行されたカーメイトの社内報が、こうして手元に残っているのだが…。
背表紙には、入社とほぼ同時期に発売された期待のエレクトロニクス製品『CX-10 デジタルセンサー』の画像がある。アナログメーターが主流の時代に、後付けで回転数/電圧/温度/時計…などをデジタル表示するという斬新な商品だ。
NECのPC-8001の発売が1979年。そんな時代に4ビットのオリジナルCPUを、このCX-10のために独自設計したのだから、その本気度はかなりのものがあったに違いない。
それが新規ルート開拓という新たな職務につながり、さらにはパソコンの黎明期と重なってソフトウェアのマーケットが拡大して…と、自分の人生に直結して摩訶不思議な展開をもたらしたのだ。未来とは、何と予測不能な世界なのだろう。
もちろん、その社内報にもご多分にもれず新入社員の紹介コーナーがある。となれば、意気込みを語る挨拶文が掲載されるのは当然の成り行き。そこでは新人らしく真っ当な内容で「一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします」となるのが一般的なのだが、アァ…悲しきかな、それができない!
そんなわけで、いついかなる時でも「おとぼけ」をしたくなってしまうのだが、それはそれで余計な労力が発生する。文章だけではなく、例えば家のリフォームでも、あるいは他愛のない創作物でも、畑のレイアウトでも、小さな遊び心が時間と費用を奪うのだ。
気がつけば、身体を休めることを目標にした休日はもう何十年もゼロ。常に何かしらしていたい…ということは、もはや絵に描いたような「貧乏暇なし」人間そのもの。救う必要もないけど、救いようがないネ。