■ ご挨拶:第8回(1998年11月27日)■

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 本日のご来場、まことにありがとうございます。お陰さまをもちまして『おたすけ忍風伝』も無事に発売することができました。 すでに、多くの忍者たちが栄光の仙人位を目指して日夜奮闘しているという状況…のはずだったのですが、インターネットのお客様たちはいつまでたっても「見てるだけ〜!」なのであります。アァ…。
 そんなわけで、新日本プログラミングは廃業へ向けてまっしぐら。マ、それはそれで仕方のないことですが、せっかく立ち上げたホームページを中途半端で終わらせたのでは申し訳が立ちません。せめて、一般ユーザーにゲーム制作への道筋をつけておかねば…ということで、今回は張り切って大幅な更新をしてしまいました。ついでに、発売直後の『おたすけ忍風伝』を値下げしました。
 ゲーム制作という知的な創作活動は、最も新しいワールドワイドな自己表現の手段です。この楽しさを広く世間に認知されるよう新日本プログラミングはソフトハウスの枠に縛られずに孤軍奮闘しています。どうぞ、最新作『おたすけ忍風伝』を通じて、みな様の応援を切にお願い申し上げる次第です。


〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2010.7.16)〜〜〜〜

 現在の新日本プログラミングの実態は「廃業したも同然」だけど、いつまでも現役プログラマーというのも逆に不自然だろう。人が環境を作り、環境が人の役目を変えるのだ。まだ見ぬ白土三平の『甲賀武芸帳』にも、拳銃が使われたことで「忍者の時代は終わった」という名シーンがあるが、すでにプログラミングを楽しむ時代は終わったのである。時の流れに逆らって過去に戻ることはできない。
 だが、いつの時代も過去は懐かしいし思い出深いもの。自分が育った場所を振り返り、少しでも同じ風景があると無上の喜びを覚えてしまう。新日本プログラミングとは、そんな郷愁が漂う幻想の存在。実際にプログラムは組まなくても、8ビット機全盛のころの燃えるようなスピリットが流れ続けているのだ…ということでケムに巻かれてくださいナ。
 ちなみに、製品の値下げについて「すでに購入した人へはどうしたのか?」と思ったら、最新情報というコーナーに「心配は御無用。ちゃんと損害が発生しないようにフォローしてあるので、売れなくて値下げした公団住宅のような問題は起きない」と書いてあった。はて、どんなフォローなのだろう…と思って改めて調べてみれば、ただ注文がなかっただけのこと。ア〜ララ…。。。