■配列へのデータセット

ほとんどのプログラムにとって配列は不可欠の存在だが、配列データを情報ソースとして活用するには、個別に異なったデータで初期化する必要がある。ところが、Visual Basicではデータを列挙して配列に組み込むことができないため、要素毎に1つずつ代入していくしかない。小さな配列ならともかく、大きな配列となると非常に不便である。

そこで、このような場合に備えて配列データをセットする専用プロシージャを作っておくといい。例えば、次のようなプロシージャを用意しておくと、すべてのInteger型1次元配列に利用することができる。



このプロシージャは、引数として配列名、先頭添字、データ(総数は任意)を持つようになっている。配列サイズの影響を受けない上、先頭添字とデータ総数が可変なので、データ型さえ合えば配列の部分初期化に用いることも可能だ。具体的には、次のようにセットしたいデータを羅列して使う。

※ Hjoho(0 to 6) にInteger型データをセット


実際、これは非常に幅広い用途で役立ってくれる。さらには、2次元配列用に同様のプロシージャを用意すると、データを羅列できることの有り難さが倍加するだろう。

なお、For Each〜Next ステートメントにおける引数(ここではSval)には、Valiant型を指定しなければならない。詳細はVBのヘルプを参照してもらいたいが、間違ってInteger型などを指定するとエラーとなってしまうので、くれぐれもご注意を……。