■ ご挨拶:第54回(2010年1月15日)■

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 本日のご来場、まことにありがとうございます。今年も「一年の計は元旦にあり」ということで迷わず走り続けておりますが、東京マラソンの抽選にハズレたこともあって今ひとつテンションが盛り上がらない毎日です。

 そこで、子供のころからの長年の夢であったバク転にチャレンジしよう…と、身の程知らずの一大決心をしたのであります。もちろん、そこにはそれなりのキッカケとストーリーがあるのですが、そんなことより問題なのは大半の体操教室が「幼児/子供向け」ということでした。

 正に暗中模索の状態に陥っていたとき、何気に検索したのが「バク転」という直球文字。これが諦めかけていたバク転への道を開いてくれたのです。当初は暖かくなったら…なんてノンビリ構えていましたが、HPの誘い文句を見ているうちに春を待ち切れずに電話をする自分がいたのでした。その翌日には体験コースに参加をし、翌々日には入会手続きを済ませてしまいました。

 そして、なんと体験コース当日に補助の手を借りながらも初めてのバク転をしたのです。かつて鉄棒で初めて車輪に成功したとき、鉄棒の真上にフワッと逆立ちした快感を思い起こさせる「超気持ちいい!」ものでした。そう、上向きのエネルギーが反転する瞬間の無重力状態。そんな貴重な一瞬の興奮と感動を味わったのです…ワ〜イ \(^o^)/

 おっと、少し冷静さを失いかけてしまいましたネ。すでにそうした浮いた気分ではなく、独り立ちを目指しての練習という心境になっています。だからこそ、先輩小学生に交じって下手っぴ初心者が恥ずかしさを超越してレッスンを受けているのです。

 というわけで、しばらくは頭の中からバク転のイメージが消えることはないでしょう。周囲からは年齢(60歳)に応じた行動を…と心配されますが、もはや「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、踏み出せばその一足が道となる…」が染みついているのです。だって、これは猪木さんに出会う前からの天性の人生観ですから…。



〜〜〜〜 ちょっと一言ご挨拶(2010.7.18)〜〜〜〜

 夢は大きくロンダートからのバク転〜バク宙だったが、現実はキビシかった。1月から半年間、毎週休まず通ったにもかかわらず、結局はコーチの補助がなければ失敗確実…という初心者レベルのまま予定の半年が終了。アァ、情けなや…。

 すべては自身のセンスの無さと覚えの悪さが原因なのだが、楽しかっただけで大満足。小さな子供たちと同じ夢に向かうなんて滅多にないことだからネ。

 練習前の自由時間に、妙に親しくなった小四の智(トム)君と鉄棒で遊んだのもバク転があればこそ。ついでに、大車輪(鉄棒)の再現まで新たな夢として浮上してきたのだから、決して無駄な体験ではなかったといえよう。

 それに、後方へ跳ぶという勇気がついたので、土手の上からのバク宙ならできそうな気がする…という自信も得たのだ。ただし、これについては一度単独でバク転にトライして後頭部からゴンッと落下したことで、現在のところ家族から禁止命令が出ている。マ、いつの日かコソッとチャレンジしてみるサ。。。


〜〜〜〜 さらに一言ご挨拶(2024.5.14)〜〜〜〜

 このバク転教室は、元体操選手でタレントの池谷クンが運営しているもの。初回の体験レッスンの際に一度だけ見かけたけど、側転があまりに下手なので大声で怒鳴られたのを記憶している。いくら怒鳴られたって、できないものはできないのに…ねェ。

 夢は大きかったけど、当初から予定は半年。たとえ完璧にできるようにならなくても、それ以上の価値があるとは思えなかったのだ。そういう意味では、毎回ヘトヘトになるまで集中して練習に励みたかったのだが…。

 逆に経営者側からすれば、目的を達成されれば辞められてしまうことになる。それを避けるためには、あえてスローなペースで否応なしに継続させるほうがよい。そんな舞台裏の声が聞こえてくるかのように、1時間のレッスンのうち45分以上は準備運動。実際にバク転をするのは、ほんの数回だけというのが実態だった。

 そんなわけで、いつも内容的には消化不良。最初が未体験のゼロ状態だから、レベルアップをしたという実感はあるけど、そこからが先へはどうにもこうにも上達しない日々が続いた。

 …という見苦しいグチは止めよう。始めてから4回目のレッスンでは、なんとコーチにホメられるほど上達していたのだ!

 でも、どういうわけかこれがピーク。偶然にも、跳び上がる角度とタイミングが合ったというのが正解のようで、その後はこれ以下の低レベルバク転しかできなかった。きっと体操のセンスがないのだろう。そうとは知りつつ、再トライする日を密かに夢見ているのである。